潮の満ち引き

双極性障害・摂食障害(過食)と生きる21歳。

双極性障害って何?

双極性障害は気分が高まったり落ち込んだり、躁状態うつ状態を繰り返す脳の病気です。性格や心の問題ではありません

 

双極性障害には、激しい躁状態うつ状態がある双極Ⅰ型と、軽い躁状態(軽躁状態)とうつ状態がある双極Ⅱ型があります。

 

私は16歳の時に双極Ⅱ型だと診断されました。私の場合は、躁状態のときは、普段よりも少しだけ活発になり、色々なことを始めてみたくなったり、いつもよりよく喋るようになったりします。うつ状態のときは、気分が激しく落ち込み、基本的にベッドから動けず、歯を磨いたり、お風呂に入ったりするのも億劫になります。そして、私は躁状態のときより、うつ状態のほうが期間が長いです。

 

うつ病では、気分の落ち込みや不眠といったうつ症状だけがみられますが、双極性障害うつ状態と躁(軽躁)状態を繰り返す病気です。そのため、薬でその体調や気分の波をできるだけ落ち着かせていけるように働きかけます。

 

薬を飲み続けることで、躁状態でもうつ状態でもない、調子のいい時期(寛解期)をできるだけ長く保てるようにします。これがなかなか難しいことで、自分に合った薬を見つけるまでに数年かかったりします。私も、今まで薬を試してみては様子をみて、合わなかったら変える、ということを繰り返してきました。

 

躁状態うつ状態といった症状が出てしまうと、日常生活に支障が出てしまいます。私は、薬を飲んでいても体調に波があり、毎日どこかに通ったりすることが難しいため、現在は通信制の大学に在籍し、家で講義を受講しています。あたりまえのことができない悔しさは常にあり、健康だった頃に戻りたいと毎日思います。

 

双極性障害の治療で最も大切なことは、治療を継続して再発を予防することです。

 

治療を続けて症状が落ち着いて、薬をやめられる人もいるみたいですが、再発もしやすい病気です。

 

私は、治すことはかなりハードルが高いことだと考えているので、薬を飲んで、日常生活に支障がない程度に症状を落ち着けることを目指しています。

 

双極性障害は、つきあっていくのに根気がいる病気です。そしてこれはどんな病気でも同じですが、家族や周りの支えも重要です。

 

私はしょっちゅう心が折れそうになりますが、家族の支えのおかげでなんとか今まで生きてこれました。これからも周りの人への感謝を忘れずに、できるだけ上手く病気とつきあっていきたいと思っています。

 

簡単な説明になってしまいましたが、双極性障害を理解してくれる人が一人でも増えてくれると嬉しいです。